木田さんと山崎さんのコラボ講演会を開催しました。

これは私が何年も前からしたためていた企画でした。しかしコロナもあり開催タイミングを伺っていましたが、ようやく開催することが出来ました。大好きなお二人を同日にお招きしてのセミナーはとても感慨深く、感無量でした。

今回のセミナータイトルは「認知症介護の最前線」と名付けたものです。私自身、色々なところで認知症の勉強会などに参加してきましたが、なかには当事者不在で、机上の空論を聞かされているような、違和感を感じることが何度かありました。世の中は認知症という言葉で溢れていて、認知症・認知症・認知症・・・、と「認知症」という言葉が独り歩きしてしまっているよう感覚を覚えています。障がい者に関しては、その障がいは一つの個性と捉える考え方も広がってきている中、認知症に関してはそのような捉え方がされるケースは少なく、認知症に対しネガティブな印象を持つ方が多いように感じています。ですが、今回の講師のお二人は、認知症を時にポジティブに捉え、介護を通じて新しい文化が形成される道しるべとなるような、熱い気概を持った方々でした。当日は月曜の夜にもかかわらず30名を超える多くの方にご参加いただき、熱気を帯びた充実した講演会となりました。

 

講演は先ず木田さんからスタート。東海テレビ制作の発達障害に焦点を当てた「見えない障害と生きる」の動画を起点に「普通」とは何か、聴講者のこころに疑問を問いかけてきます。そしてケアの在り方は、介護者から要介護者への一方行的なものではなく、相互的・包摂的な多様なものだという、ニューカルチャーへと展開するお話は、介護に関わる多くの方々にとっての希望であり、大きな励みとなる内容でした。

 

続いて山崎さんは、ご自身の生い立ちから若年性認知症デイサービスGrASPでの取り組みを紹介してくれました。雑な言い方をしてしまうと、年が若くて体力のある認知症の方の対応は時に大変であろうに、敢えてそこにチャレンジし、「独りぼっちじゃない、仲間がいるんだ」と訴える彼の情熱もまた、若年性認知症を患った方々にとって、大きな希望であると感じました。

その後のトークセッションでは、老年期認知症と若年性認知症との違いはとの問いに山崎さんが長い沈黙の後「分かりません」と回答し、分からないものを分からないと言うことの出来る山崎さんの実直さに、多くの聴講者が惹きつけられたと思います。

 

最後に4月から群馬医療福祉大学に栄転される木田さんへ、教え子さんから花束のプレゼントと、記念写真の撮影会があり、会終了後も多くの方々が講師のお二人と会話や写真を撮られ、余韻がすごいセミナーでした。

今回のセミナーを通じて、学びなおしや感想を参加者でシェアする大切さを痛感しました。

 

これからもまた、現場や当事者の視点を大切にしたセミナーを開催していきたいとおもいます。

 

よろしくお願いいたします。