とてもいい天気に恵まれて、5月7日~8日にかけて、令和2年永代経法要をお勤めいたしました。新型コロナウィルス感染拡大による、緊急事態宣言発出中のご法要です。

参拝される方々の安心安全に配慮して、住職・坊守・寺族のみでお勤めいたしました。住職就任以来初めての出来事です。こんな日もあるのだと

あらためて、感染症の恐ろしさを感じました。みなさん、どうぞ、お身体ご自愛ください。油断なく手洗いなど大切にいたしましょう。

寂しさを感じると同時に、坊守・寺族の頼もしさも感じました。

そして、お参りできない中にありながら、この世の厳しい現実をともに抱え苦渋のご決断を頂いた門徒総代さんから

当日お参りできなくて申し訳ないというお葉書を頂きました。

「すぐに帰りますから・・・。」とご懇志を届けてくださるご門徒の方々、手作りマスクを届けてくださる方・・・。本当に有り難いです。

阿弥陀如来様の他力のはたらきがいきいき躍動している姿だと味わうばかりでした。

そして、なんと言っても、多くの往生された懐かしいご門徒のみなさんのお参りを感じながらお勤めさせて頂きました。

阿弥陀如来様の他力のはたらきによって、お浄土に往生させていただくことは、そこがゴールではありません。

そこから、また、この苦悩の娑婆に還ってきて千変万化して、私たちを救わんといつも共に歩んでくださっている。

そのはたらきの中で、毎年つとめさせて頂く、永代経法要でした。次の代その次の代へと紡がれていく願い。

今年もありがたいご法要でした。どうぞ、みなさん離れていても南無阿弥陀仏。また共々に大きな声でお正信偈を頂くことのできる日を楽しみに

一日一日、お念仏称え、お念仏に聞き、お浄土への大道を歩んでまいりましょう。