前回は突然の延期大変申し訳ありませんでした。ふたたび、長岡監督においでいただける日程が確定し、お知らせすることができるようになりました。是非。お越しください。

地域コミュニティの再構築を描いた本格ドキュメンタリー映画「ほんがら」。

滋賀県近江八幡市の農村集落の老人たちが、
町固有の伝統文化であり絶滅寸前だった「ほんがら松明」を、
地元の若者達を巻き込みながら約 50年ぶりに復活させた一部始終が描かれています。

「半世紀前の青年達」が「現代の青年達」に本当に伝えたかったこととは。

「祭」という「協同体験」を通してはじめて通じ合える姿。
育まれる地域への「誇り」と「愛情」。

地域の人々が松明をつくり、松明が地域をつなぐ。
これこそ、『祭』の原点ではないでしょうか。

「祭り」の意味、「地域」の意義を考えさせられる作品です 。

上映後には長岡野亜監督と大岩剛一氏とのトーク セッションもあります。

この企画は、善了寺がみなさんとともに地域の潜在的な可能性を掘り起していく活動の一環です。

大岩剛一氏とスローデザイン研究会の設計で工事が進められている善了寺本堂。
本堂の正面壁は、琵琶湖の循環型素材であるヨシで葺かれます。
日本でも珍しいヨシ葺き壁工事が今、着々と進められています。

「ほんがら」上映会は、この工程にあわせて企画されました。世代を超え、地域の架け橋となっていくヨシのほんがら松明。ヨシが葺かれる善了寺を見学しがてら、地域コミュニティ再生の灯火を感じてみませんか。

フェイスブックイベントページから参加申し込みをお願いします。https://www.facebook.com/events/1514157312215917/

【開催概要】

日時 平成27年11月27日(金)

午後6時 開 場 〜 午後8時30分 終了予定

午後6時30分 上映会 〜 上映終了後 〜 引き続きトークセッション

ゲスト 長岡野亜監督  建築家 大岩剛一氏

参加費 無 料

会 場 善了寺聞思堂 戸塚区矢部町125

主催 矢部町 善了寺 協力 NPO法人カフェ・デラ・テラ

問い合わせ先  080−5182−3479 メール yan0348@gmail.com

【ストーリー】
近江八幡周辺の多くの神社では、毎年春になると不思議な形をした巨大な松明(たいまつ)がつくられ、春の祭で奉納されている。

滋賀県近江八幡市島町。約60世帯の家々からなる農村集落。高齢者が人口の約3割を占める。

65歳以上の高齢者で構成される「島町老人クラブ」。そのメンバーが、約50年前に途絶えた島町伝統の「ほんがら松明」を復活させることを決意した

「ほんがら松明」づくりは、往時の青年団の若者たちの役割だったが、今はその青年団も存在しない。製法を記録した文書も残っていない。つくり方を覚えているのは、地元で生まれ育った古老のみ。そこで、「体の動くうちに」「伝統を絶やさぬように」と、古老たち自身の手で、ほんがら松明づくりが始まった。

映画監督・長岡野亜らは、2006年6月から1年以上かけて、島町の老人たちと丹念に向き合った。カメラに向かって老人達が発する言葉からは、単なる懐古主義ではなく、島町の未来を託すメッセージが伝わってきた。
郷土へのゆるぎない誇りと愛情。

そして、その思いに応えるかのように、動き始めた現代の青年たち−。

【作品の基本データ】
■監督=長岡野亜          ■音楽=大場陽子 /STRIKE /村田聡
■撮影・編集=長岡野亜 ほか    ■製作統括=藤田知丈
■製作=ひょうたんからKO−MA  ■制作期間= 06年〜08年

【プロフィール】
■長岡 野亜(ながおか のあ)監督
京都市生まれ。
ドキュメンタリー映画作品は『かけがえの前進』 (2002 年)、『はじまりの風景』 (2005年) など。
2008年に完成した『ほんがら』は第14回平和・協同ジャーナリスト基金審査委員特別賞(新人)、イメージフォーラム・フェスティバル2009 で観客賞を受し、山形国際ドキュメン で観客賞を受し、山形国際ドキュメンタリー映画祭 2009 で上映された。
2011年10月には、お年寄りの人生から映画を通じて地域・ 文化・人歴史を紡ぎだす滋賀県発市民制作映画「結い魂(ゆごん)」監督。

■大岩剛一氏

建築家。大岩剛一住環境研究所代表。

1999年、「ナマケモノ倶楽部」の一員として持続可能な社会に向けた住環境のあり方をテーマに活動する中で、圧縮した藁を使ったストローベイルハウスに出会う。
2001年より「藁」と「スロー」をキーワードに、住を見直し、新しいライフスタイルの創造をめざすスローデザイン研究会を主宰、「わらの家」の研究と普及に努める。

主な作品に「善了寺聞思堂」「ヨシ壁の家(カフェネンリン)」「カフェスロー」。著書に絵本『わらの家』、『草のちから藁の家』(共著)他。