先日、「そうだ!お坊さんとお茶しよう」の第1回を開きました。他の記事で紹介されていますが、住職として、ちょっと気になるエピソードがありました。

実は、この企画あまりこうしようということを考えないで、よく言えば、その場のライブ感、いわゆる、行き当たりばったりを大事にしています。

どうしても、人が出会う時には、枠組みがいるのだと思います。関わりを作るきっかけですね。その伝統的なヒントが「お茶しよう」という呼びかけでした。

話題の贈り物

文字通り、お菓子とお茶を囲みながら、会話を楽しむ。本当に色んなことがその場で生まれてきます。その場で、生まれたことはその場で、消えてしまうこともとっても大事なことです。

でもそれは、その場を消費するということとはちょっと違うのだと思います。相手を想うからこそ、その場で出た言葉を他の場に持ち出さない。

人と人とが出会い関わりを粗末にしないからこそ、その場で出た言葉を慈しむように忘れていく・・・。だから、安心感につながっていくんですね。

そんな場だからこそ、「次回参加される方へ思いを馳せながら、『話題の恩送り』をしましょう」と提案させていただきました。

話し合う言い出しっぺを、今の私たち(第1回の参加者さんたち)が担うということです。言い出しっぺは大変なんですよ。はじめに、勇気を持って、話し始めてくれる方がいるから、会話も弾むわけです。

毎回、どんな方が来られるかはわかりません。でも、そんな時、前回来られた方々が、たとえ参加できなくても、話題の贈り物をしてくれている。

なんか、素敵じゃありませんか。慈しみの贈り物を「恩送り」と呼んでいます。

次回の「そうだ!お坊さんとお茶しよう」

次回は、7月27日(土)15時から、カフェゆっくり堂にて。どなたでもお気軽に参加してみてください。第1回から続けての参加も大歓迎です。話すことがなくても大丈夫です。「話題の恩送り」がありますから。