先日、辻信一先生とブータンの山奥にあるチモン村へ行って、感じたことを少しずつ書いていこうと思います。他のブータンの写真や記事は「住職のつぶやき」から、ご覧いただけます。

上の写真は、桃の花と、経文が書かれている「ダルシン」という旗です。風にたなびくことで、お経があがり、その功徳が国々に満ち満ちていくとされています。

さて、ブータンに入国して早速、サムドルップ・ジョンカー イニシアティブ(SJI)の皆さんからレクチャーを受けました。この団体は、ゾンサル・ケンツェ・リンポチェ(参考URL :  https://www.siddharthasintentjapan.com/ご挨拶/)のもと、国境の街サムドルップ・ジョンカー を舞台に、地域に根ざした環境運動など様々な活動を行なっている団体です。街の中にある拠点にお伺いしました。
バスに乗って「ちょっとそこまで」という感じで、案内されたのですが、山道を結構登りました。そこには、桃の花咲く素敵な活動拠点がありました。

ゾンサル・ケンツェ・リンポチェの導きを敬い、ブータンの仏教を大切にしながら活動を行なっていることに、とても心を打たれました。また、GNH(国民総幸福量)を柱にした環境活動を、地域にしっかりと基盤をおきながら成し遂げようとされている姿勢に感銘しました。

レクチャーでは、GNHを活動の中心に据えた団体は数あるけれど、ローカルに根ざしているのはSJIだけだと教えていただきました。その実践の基盤が、土と共に生きる有機農業なのです。