野口整体をベースにしたからだづくりを提唱している奥谷まゆみ先生の著書「女力は骨盤力」によると、身体の冷えには3種類あるそうです。

  1. 頭の疲れから来ているもの。特に手足の末端が冷える人はこのタイプ。
  2. 骨盤の動きが悪いためにおこる冷え。主に下半身が冷える人に当てはまる。
  3. 腎臓に負担がかかっておこる慢性的な冷え。身体が本来もっている寒暖差を調節する機能が鈍くなっている。

「女力は骨盤力」 奥谷まゆみ 株式会社主婦と生活社 2014

 

まず、冷えの原因が「頭」というのに驚きませんか??

身体のしくみを補足しておきましょう。私たちが頭を使っているときは交感神経が働いています。逆にリラックスしているときは副交感神経が働いています。交感神経が優位の時、身体は緊張状態。頭に血が昇って、手足は冷えます。このタイプの人には、目の温湿布や足湯がよいそうです。パソコンやスマホをやりすぎて、手足が冷え冷えの人は、画面を閉じてぼーっとしながら足湯しましょう。

2つめのタイプの人には、股関節をゆるめるエクササイズがお薦めとあります。胡坐をかいて股関節をパタパタしたり、足首をぐるぐる回したりしてみましょう。
骨盤は身体の中で一番大きな骨です。実はこの骨が日常の中で閉じたり開いたりしています。骨盤の動きが悪くなると、血液やリンパ液の流れが疎外されて下半身が冷えます。股関節は足の付け根にある関節で骨盤に連動していて大きなリンパ節もありますので、下半身の冷え改善に効果的です。

3つめのタイプの人は、汗をかくと調子がよくなるそうです。夏の間クーラー漬けになっていて汗をかけていない人は、身体が季節の変化に対応できていない状態。腎臓へのこんにゃく湿布や有酸素運動がよいそうです。できない場合は毒だし風呂。ぬるいお風呂につかり、追い焚きしながら15~20分かけて温度をあげていきます。お風呂からあがるとベタベタの汗が出るのでしっかりふき取るとよいそうですよ。

 

 

かれこれ10年以上前になるでしょうか。整体の先生に言われて、印象に残っている言葉があります。

「世間にはいろんな健康法が溢れているけれど、身体を使わない健康法は不十分。現代人の不調の大半は、身体を使わなさ過ぎることから起こっている。」

当時の私は事務職で、就業中のほとんどは机に向かっていました。体温は35度台。慢性的な肩こりと下半身のむくみ。冬になると爪は青くなっていました。そのような私に対し、整体の先生が仰った言葉です。

ここにきて改めて「冷え」を調べて、耳が痛いなと思い出した次第です。