立冬を超えて、だんだんと寒さが増してきました。(2021年の立冬は11月7日でした。例年11月5日過ぎです。)日中の日差しが暖かくても、朝晩の冷えが身体に凍みる今日この頃です。

重ね着するもよし、カイロを貼るもよし、手をこすり合わせて足踏みするもよしですが、本日は身近なぽかぽか素材として、「生姜」の話をしましょう。

 

生姜といえば、生姜焼き、魚の臭み消し、薬味、餃子や漬物の風味付け等、様々な用途があります。冷蔵庫に常備されているご家庭も多いことでしょう。

生姜には、ジンゲロン、ショウガオール、ジンギベレン、ジンゲロール、シネロール、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウム等の有効成分が含まれています。

生姜独自の成分であるジンゲロンやショウガオールは辛味成分です。胃液の分泌を促進し消化吸収を助けます。特にジンゲロンは強い殺菌効果もあり食中毒の予防に効果的です。また、香り成分である、ジンゲロールやシネオールは、消炎、発汗、保湿などの作用があります。

また漢方では、体表面の冷えをとり身体を温める効果があるとされるほか、水分代謝の障害からくる痰、咳、吐き気、目まい、下痢を除去するとされています。

 

 

さて、ここでは私が一年中作っている生姜シロップを紹介します。冬は紅茶やホットワインに加えると身体が温まりますし、夏は炭酸とレモンで割って爽やかなジンジャーエールにもなりますよ。お醤油を足して生姜焼きに加えてもよいですね。

作り方はとても簡単!
材料は、生姜、砂糖、水の3つです。作りやすい分量として各200gずつ用意しましょう。

 

【作り方】
生姜、砂糖、水を1:1:1の重さで加えて火にかけます。アクが出るのですくいます(面倒ならとらなくても大丈夫)。2/3くらいまで煮詰めて完成!

※生姜は、薄切りまたはすりおろします。
※砂糖は、甜菜糖やきび糖を使った方が身体を冷やしません。
※お好みで、唐辛子、粒胡椒、シナモン、カルダモン、クローブ等の香辛料を加えると味に深みがでます。
※シロップをとった後の生姜は、お菓子や料理に加えて使うことができます。

 

完成したシロップは、清潔な容器にいれて冷蔵庫で保存してください。お湯に加えたり、紅茶に加えたり、お好きな飲み方でお楽しみくださいね!

 

参考

遠藤食品株式会社 「生姜の有効成分」
「食物性味表」改訂版 日本中医食養学会 2006