遊びはすべて、なによりもまず第一に自由な行為だ。命令された遊びは、もはや遊びではない。-ヨハン・ホイジンガ

 

雨の日に子どもとお散歩をするのが好き。
なぜって、子どもが遊びを見つけるのを見ているのが好きなのです。

たいていの子どもは水が好き。
雨が唇に触れれば「んんっ!!」と歓び
葉っぱの上のしずくを叩き落としてはゲラゲラ笑い
そうかと思うと、
排水溝の格子の上で、じっと水の動きや音を観察している。

大きな水たまりは一大イベント。
まずはじゃぶじゃぶ歩く。
これを延々と繰り返すだけでも、彼らは楽しい。

泥水をかきまぜ、土を掘って川を延ばし、泥団子を丸め、
気づけばどろんこ、傘はひっくり返って容れ物に…。

大人が遊びを提案するまでもない。
子どもは遊びの天才である。

滑り台やブランコは?
遊具は目に入っていないのかもしれない。
もっと楽しい「雨」の世界が目の前に広がっているのだから。

 

幼い子と家の中に籠っていると
お互い余剰なエネルギーがたまってくるのは
我が家だけではないだろう。
そのストレスは余計な小言になり、癇癪になる。
些細なことがいさかいになる。

そんな時、私は子どもと一緒に外に出る。
自然に子どものエネルギーを受け止めてもらう。
そもそも子どもは自然そのもの。

 

雨の日に、汚れてもいい格好で外へ出てみよう。
濡れるとか、汚れるとか、いったん忘れて遊んでみるといいと思う。

そこには遊びの天才がいる。