眠くなるための読み聞かせのYouTubeってあるんですね。

眠たくなるための番組なので、素晴らしい番組でした。というのは、途中で寝てしまったほうが、番組としては大成功!と言う事でしょうか。

芥川龍之介の『杜子春(とししゅん)』にチャレンジしました。

たくさん番組がありましたが、どれも素晴らしい番組で、朝起きて、「また、主人公杜子春さんは、どうなったのか?」と悶々とし、夜、「さて今日こそは最後まできくぞ!」と、ワクワクして布団に入るのですが、同じような場面で寝てしまう日々。1週間以上経っても聞き終わらず、最後は、もうじれったくなって「杜子春さんがどうなるのか、いい加減、気になる!!」と思い、昼間に(昼寝ではないですよ!)ちゃんと椅子に座ってばっちり覚醒している時に聞きました。(番組を作られた方には寝ながら聞かなくてごめんなさい。)

『杜子春』フラフラと生きている青年が、最後には家族愛から真正直になっていた感動のフィナーレでしたが、私が夢うつつで何日も聞いていたこの物語が全部夢の話だったっていうオチ。なんとまあ、私は杜子春さんのゆく末を早く知りたいばかりにバッチリと覚醒している時にフィナーレを知ってしまったのかと、夢の話を夢の中で聞いたらなんて素敵だったことだったろう。と少し悔やまれました。

ひつじが一匹、ひつじが二匹、ひつじが三匹…  とどちらが早く眠れるでしょう?

善了寺 坊守