この度、ご案内させていただいたドキュメンタリー映画「ほんがら」は、都合により開催日時を延期させていただきます。また、日程が決まり次第お知らせいたします。ご予定頂いた皆様には大変失礼いたしました。何卒ご理解ご協力をお願い申し上げます

会 場 善了寺聞思堂 戸塚区矢部町125 

ゲスト 【プロフィール】

◆長岡野亜(ながおかのあ)>監督・撮影・編集

京都市生まれ。ドキュメンタリー映画作品は『かけがえの前進』(2002年)、『はじまりの風景』(2005年)など。2008年に完成した『ほんがら』は第14回平和・協同ジャーナリスト基金・審査委員特別賞(新人賞)、イメージフォーラム・フェスティバル2009で観客賞を受賞し、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009で上映された。2011年10月には、お年寄りの人生のから、映画を通じて地域・文化・人・歴史を紡ぎだす滋賀県発市民制作映画「結い魂(ゆいごん)」を監督。 

「ほんがら松明」は、製法が複雑で、実に手間がかかる。おまけに、筋書き通り下から火を入れててっぺんにポッと火を灯すのはやたら難しい。50年前の現役時代ですら、6本中せいぜい1,2本しか成功しなかったという。先人は、なぜこんなにも非効率な松明を編み出し、作り続けていたのか、ずっと不思議だった。しかし、今回のほんがら松明復活の瞬間を目の当たりにして、その謎の答えがはっきりと見えた。たいへんだからこそ、難しいからこそ、皆で協力し、心をひとつにしないと達成できない。そして、心をひとつにして松明捧火に成功した瞬間は、何ものにも代え難い喜びであったに違いない。個人主義の現代と違って、ひと昔前の農村集落では、共同体の維持こそが生きる術であった。その時代には、こうやって年に一度、地域のみんなが心をひとつにできる祭や松明の存在が欠かせなかったのだ。地域の人々が松明をつくり、松明が地域をつなぐ。これこそ、「祭」の原点ではなかろうか。

今、私たちは、「ドキュメンタリー映画」というツールを島町の現場に持ち込み、カメラを通じて「ほんがら松明」という生命体と、そのDNAたる地域住民の心の奥底を追いかけながら、島町の「まつり」と「共同体」の再生を試みてきた。私たちが島町にカメラを持ち込んでから、かつてのほんがら松明を知る老人がすでに2人他界した。状況は待ったなしである。ようやく映画が完成した今、この映像を通じて、日本各地で消えゆく「もの=生命体」が、ひとつでも多く、その命の炎を再燃させてくれることを願ってやまない。           ~アサヒ・アート・フェスティバル2007『各地からの「もの」便り』寄稿文より抜粋~

善了寺では、ワラ・ヨシ・麻 等古来から人々の暮らしに生きる素材と共に本堂を建築しています。自然と共にある持続可能性の文化に学びながら、皆さんとご一緒に地域のあり方を学んでいきたいと思います。是非、ご参加ください。

  • お問い合わせ 善了寺担当 住職 成田 080-5182-3479
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