3月9日に、城南信用金庫の吉原毅さんをお招きして開催した『ローカリゼーション・カフェ vol.3~311から6年を前に』に続き、中村隆市さんによるローカリゼーション・カフェが開かれました。

 

中村さんは東日本大震災から放射能から子どもを守る企業と市民のネットワーク「Hoki Net」を設立し、医療支援をはじめ現地住民に寄り添った活動を展開しています。

 

今日の話で何より印象に残ったのがデモに参加した少女が持っていた一枚のメッセージボードです。

『政府の人が心から「福島の子は大丈夫」と思っているのか知りたいです』

この少女が掲げたメッセージには、何が真実であるのかがわかりにくくなっている今の日本の現状を表しているように感じられます。真実を語りたくても、不安を煽るとバッシングを受け、まるで福島をタブーのように扱う。現地ではその悲しみや苦しみに、じっと耐えている現状も知ることができました

 

そんな社会に生きる私たちは何を信じ生きていけばいいのか。明確な答えはないのかもしれません。しかしながら、立ち止まり考えてみることは可能だと思います。福島から、この日常は当たり前ではなかったのだと学びました。だからこそこの社会の一部として生きている私たちが自分のこととして考え、行動していかなければなりません。

 

少女が問いを発したように、多くの人が社会に対し問いを持ち、発信していける社会にしようと今日の話からまた少女の写真から感じさせていただきました。