戸塚・善了寺では毎朝「朝のおつとめ」を、本堂で行なっています。その際に、住職から仏教に関するお話をさせていただいています。その時のお話を、ご紹介させていただきます。

毎朝、お唱えしている「正信偈」ですが、あるご門徒の方で「五劫思惟之摂受(ごこうしゆいししょうじゅ)」のところになると、涙をバーッと、流されるという話を聞いたことがあります。

『五劫』とは、『一劫』の5倍です。

『一劫』とは、龍樹菩薩の『大智度論』の中で、一辺が40里(直線距離で約157㎞。横浜から御前崎の手前くらい?)四方の四角い岩に、100年に一度、天女が下りてきてその羽衣でスーッと岩をなでることによって岩が削られていって、その岩が無くなってもまだ尽きない時間です。

阿弥陀様は、それほどの長い長い長い時間、私たちを救わんがためにご苦労にご苦労にご苦労を重ねてくださいました。そのご苦労の功徳が、全て「南無阿弥陀仏 我にまかせよ 必ず救う」と私の上にはたらいてくださるのです。

浄土に参らせていただく一日が恵まれてまいりました。

報恩感謝のお念仏を称えて、今日も1歩1歩、歩ませていただきましょう。

このように、わたしは、味わわせていただきました。

「朝のおつとめ」は、365日行なっています。
1日の始まりを、善了寺でのお参りからはじめてみませんか。
どなた様でもお参りいただけます。
どうぞお気軽にお越しください。

文:坊守
※「ぼうもり」と読みます。住職の連れあいです。
鎌倉時代から大切にされてきた言葉なんですよ。
時々つぶやきますので、優しくお付き合いください。