「白ごまって黒ごまを漂白してるんだよね」と聞かれました。

 

「そんなはずないでしょ」って、思ったんですよ。
確かに黒ゴマをすれば内側には白い部分があります。
しかし、あんな小さいごまの皮をわざわざ加工するのだろうか。奇特な・・・。

皆さんどう思います?
黒ごまと白ごまの関係。

 

そして近年は、金ごまなるものも食料品店の棚に並んでますよね。
白いごまを単に焙煎しただけだったら、白・炒りごまとして売ってますよ。
金ごまは何が違うのでしょうか。

皆さんどう思います?
金ごまの位置づけ。

 

 

農林水産省「消費者相談」のホームページに回答がありました。
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1610/01.html

ゴマの種類は、種子の外皮の色によって、白・黒・金の大きく3種類に分けられます。世界には色や形、大きさなど、様々なゴマがあり、その数約3000種といわれています。

なるほど。白、黒、金は、ごまの品種による分類だったのです。
しかも世界で3000種!

 

せっかくなので、各ごまの特徴をご紹介しましょう。

【白ゴマの特性】
温帯や亜熱帯地域で栽培され、アフリカや東南アジアなど、世界各地で生産されています。
黒ゴマと比べると脂質が若干多く、ゴマ油の原料としても使われています。
日本での生産量も白ゴマが1位。西日本では白ゴマが好まれています。

【黒ゴマの特性】
白ゴマのように世界中で生産されているわけではなく、中国や東南アジアがおもな産地です。
種皮の黒い色にはブルーベリーと同じ、アントシアニンというポリフェノール色素や不溶性食物繊維の一種であるリグニンが含まれています。また、種皮の割合が多く、そのぶんカルシウムなどが多く含まれているとされますが、皮が堅いので、すって食べるのが一般的です。

【金ゴマの特性】
「黄ごま」「茶ごま」などと呼ばれることもあります。
白や黒と比べると脂質が高く、コクのある味わいです。香りも他より抜きでて高く、そのぶん値段も高価です。
懐石料理などで使われる事が多く、トルコ産が有名だが、近年では日本国内での栽培も増えてきています。種皮には、抗菌作用がある、フラボノイドが含まれています。

国内に流通しているごまのほとんどが輸入品です。
おもな産地としては、トルコ、エジプト、中国、ミャンマー、ペルーなど、約30カ国。
国内では、鹿児島県がもっとも生産量が多い。

 

 

ちなみに子どもでも知ってる「ひらけ、ごま!」
一度聞いたら忘れられませんよね。

出典はアラビアンナイトの「アリババと40人の盗賊」です。
アラビア語からヨーロッパ言語へと翻訳され、日本にも渡ってきました。この魔法の呪文は、原典から「ゴマ」だったと言われています。
多くの国や地域で馴染みのあるゴマだからこそ、そのまま伝わったのでしょうね。