善了寺還る家ともに には約40名の登録ボランティアの方がいらっしゃいます。みなさま、それぞれにあった形で様々な活動をして頂き、デイサービスを支えて下さっています。そのボランティア活動の中のひとつ、「聞き書き」ボランティアについて紹介させて頂きます。

聞き書きとは

「聞き書き」とは、お年寄りから昔の暮らしぶりや半生などを聞き、それを書き写すことです。ポイントは語り手が話したい事を聞く事と、語り手の話し言葉をそのまま活字にする事。そうする事で話す口調や言葉遣い、口癖など その方の人となりを感じることが出来ます。

ボランティアさんの聞き書きとの出会い

当デイにて聞き書きボランティアをして下さっているのが吉高さん。吉高さんが聞き書きをするきっかけになったのは東日本大震災。その震災を機に「何かやらなくちゃ」との思いで、白十字ボランティアセンターにて聞き書き講座を受講したのが始まりとの事。デイサービスの雰囲気やご利用の皆さんに慣れてもらってからスタートした聞き書きは7冊目(7人目)に突入しました。上の写真はその聞き書きコレクションです!(^^)! 内容は人それぞれで、若かりし日にモテモテだった武勇伝(!)から戦争体験談まで多岐にわたります。

語り手に‘寄り添った’聞き書き

介護現場でよく聞く「寄り添い」という言葉。実際に寄り添おうとしても、私自身もそうでしたが漠然としていて何をすればいいのか分からずただただ途方に暮れてしまったという事はありませんか?そんなときに「聞き書き」はとても有効な「寄り添い」の‘手だて’になるのではないでしょうか。語り手の話したい事を聞く事はその方の主体性を発揮する事につながり、聞き手もその当時の暮らしや体験に思いを馳せる。その想像力こそが「寄り添い」なのではないでしょうか。レッツ トライ 聞き書き!