衣替えの季節です。みなさん、どうされていますか?

浄土真宗のお寺では、お坊さんは10月1日に衣替えと決められています。入れ換えも結構大変なのですが、この時期になると、秋から冬へと季節の移り変わりを感じます。

今、コロナ禍の中に、日常が非日常になっている中で、「あたりまえ」の大切さを思います。ともすると、「あたりまえ」じゃないよ。「有り難いんだよ」という話になりがちです。私も、そのような話をよくしています。それは、それで、とっても大切ですね。

一日一日は、かけがえのない一日だと思います。同じ一日はありません。決してあたりまえに一日が恵まれるのではありません。

その大切さを受けとめた上で、「あたりまえ」の感覚を大事にしたいと思います。衣替えに季節を感じる。寒くなるな~と冬物をだす。寒くなると、風邪を引きやすくなりますね。乾燥してのども痛めやすくなります。「あたりまえ」の事です。だから、毎年、風邪を引かないように、暖かくしたり、加湿機をつけたり、あたりまえに工夫しています。

非日常が続きすぎると、あたりまえを見失ってしまいませんか?あたりまえは、先人からの尊い経験の贈りもの。私たちの身体が覚えている大切な感覚ではないでしょうか。

この秋から冬にかけて、あたりまえのことを、自信を持って大切にしてみませんか。