先日、次男の高校のご縁で、カナダから高校生を二人、一週間ホームステイをしていただきました。(関連記事:「And you?」の心)一人は、イスラム教を大切にしていて、もう一人は、カトリックの神父さんの息子さんでした。

二人とも、とっても宗教的に真摯な学生さんたちでした。住職は英語が苦手で、「グーグル翻訳」先生のお世話になりながら、何とかコミュニケーションをとっていました。

食べてはいけない意外なもの

共に暮らしていて、色々と気付かされたり、驚きがあったのは、食事の時でした。イスラム教では特に「ハラール」という言葉に表されるように食べていいものと、食べてはいけないものがあります。

朝食で、市販のヨーグルトを出した時成分表示にゼラチンとあり、「これは食べられません」と教えてくれました。日ごろ全く意識していませんでしたが、ゼラチンには豚の成分が使われているそうです。

ホストを困らせるということではなく、神様の仰せを大切したいという気持ちが伝わってきました。

食事と祈り

食事を頂く時にもお祈りがあります。イスラムの教えを大切にした祈りの言葉。カトリックの教えを大切にした祈りの言葉。そして、仏教徒としての食前の言葉。

ホームスティの終盤では、日本語でみんなで食前の言葉を唱えました。あらためて単なる栄養補給ではない食事と宗教のつながりに気づかせていただきました。

気づきは、丁寧なつながりの中で恵まれます。それは、暮しを粗末にしない営みでした。彼らにとって宗教は、暮らしそのもの。非日常ではないのです。私は暮らしを大事にしていただろうか?

みほとけと共に、食事を頂いていただろうか?

改めて暮らしを丁寧に見つめ直す尊いご縁を頂きました。