いよいよ11月22日に秋のぼちぼち亭落語会があります。
毎年、春と秋に落語会をさせていただいておりますが、本当に多くの方に支えていただきありがとうございます。

古今亭菊千代師匠に、お稽古をいただいているとはいえ、本当に素人落語です。でも、それを楽しんでいただけることのありがたさを思います。今回もみなさんとご一緒に精一杯楽しんで参りたいと思います。是非お越しください。

演じる演目との出会い

基本は、師匠は自分でやりたいものを選びなさいと言ってくださいます。(本当にやさしい師匠なんです。ありがたいです)。

私が落語に関わるきっかけになったのが人情話ということもあり、高尚な話とかテーマ性のあるものを選んでしまうことが多いんですね。住職のわるいクセです。人情噺には、大ネタと呼ばれているものが多く、なかなか難しいのですが、いつかしっとり聞いていただけるようになりたいと思っています。当分先ですが……。

この落語会の演目を私は、なるべく師匠にご推薦いただくようにしています。師匠に見ていただいて、自分にあったものを選んでいただくのと、自分の狭い落語の世界ではなく、師匠の広い落語の世界に少しでも出会わせていただきたいと思っているからです。私たちは古典落語を大切にしています。当然好きだということもありますが、古典落語の世界に敬意を持って集っている仲間だからです。落語の世界もまた、「懐かしい未来」だと思っています。

垣根をこえる笑いの力

さて今回は、「弥次郎」という落語をさせていただきます。「うそつき弥次郎」とも言いますが、嘘のはなしです。一緒に思いっきり笑っていただく、ばかばかしい話です。稽古させていただきながら、改めて、笑うことの大切さを感じました。(こういう表現がすでに、住職のわるいクセだといわれそうですが……。)やっぱり、笑顔は人を引き付けますね。

師匠に、「本当に楽しい話をするんだ〜という雰囲気で話しなさい」と言われます。その通りしようとしてもまだまだ、固かったりするんですね。雰囲気が固いとやっぱり笑いは生まれません。実は、高座に上がっていても思います。

そして、古典落語ですから、基本的にメガネは外します。指輪や時計もダメです。そこにとらわれてしまって、はなしに入れなくなってしまうからです。私は、いつもメガネですから、外してしまうと見えません。ぼやけてしまうんです。だからなおのこと、みなさんが笑い声が聞こえると「よかった〜」と思います。笑いには、垣根をこえて関わりをつなぐ力があるのだと思います。落語を話している側、聞いている側、笑わせる側、笑う側・・・。お金を払っている側、お金をいただいている側、あたりまえのように分けて考えますよね。特に古典落語は、お客さんに話しかけるようなことは基本ありえないので、なおのことです。

でもね。笑いは垣根を超えていけます。一緒にこの場にいるんだ。一人じゃないんだと感じさせてくれんですね。とても大切なことだと思います。それは、暮らしの中の孤独を打ち破る大きな力です。是非、この秋ぼちぼち亭一門会を聞きに来てください。

古今亭菊千代師匠のもと練習を重ねた「ぼちぼち亭」の面々が、みなさまに大きな笑いをおとどけします。日本の伝統芸能である落語、触れてみると想像以上に面白く、たっぷり楽しんでいただけると思います!

開催概要

■日時
2016年11月22日(水) 18:25~21:00ごろ
18:25 平和法要
18:30 開演

■会場
善了寺 本堂 戸塚区矢部町125

■演目
鰻の幇間  菊茶
茶の湯  千代服
金明竹  春菊
貧乏神  ぬうりん坊
仲入り
弥次郎  菊縁
孝行糖  もひに
お楽しみ  古今亭菊千代師匠

■木戸銭
恩送り(当日カンパ制)
■主催
NPO法人カフェ・デラ・テラ 協力 矢部町 善了寺
■問い合わせ 申し込み
このイベントページに参加表明してくださいませ、
お問い合わせは丸橋まで keralakikaku@gmail.com