- イベント情報
- 2016年5月31日
新本堂で初公演!第十回「春のぼちぼち亭一門会」を開催しました
5月27日に「春のぼちぼち亭一門会」を本堂で開催しました。
新本堂が竣工してから、初の催し物です。
老若男女の多くのお客様に、ご来場いただきました。
一人目は「もひに」さん。今回から一門会デビューです。
演目は相撲取りの噺「半分垢」。
関取の大きさを過剰に言うおかみさんと、それをたしなめる関取の噺。
落語では相撲取りが出てくる噺は珍しいようです。
二人目、菊茶さんの「新聞記事」。
話し下手の八五郎が、隠居から聞いた話を、
別の人へ話そうとするも四苦八苦……という内容。
大きなアクションで見る人の笑いを誘っていました。
三人目は善了寺の住職でもある菊縁さん。
登場してきた時、プロの方なのではないかと思われる姿です。
演目は「紙入れ」。
商売人の新吉と、そのお得意先のおかみさんと旦那の三角関係の不倫噺です。
色気あるおかみさんの演技に、観客のみなさんもすっかり夢中に。
四人目は、千代服さん。演目は「鮑のし」。
亭主の間抜けっぷりに笑えるだけでなく、
お祝い事に使う「のし」の由来についても詳しくなりました。
何気なく使っているものについて、少し詳しくなれるのも、
落語の魅力かもしれません。
五人目は、急遽出演が決まった菊唄さん。
落語ではなく、ギターと唄の披露となりました。
本堂に響く歌声はマイク無しでとは思えない迫力でした。
六人目は、春菊さん。演目は「親子酒」。
仕草ではありますが、お酒の飲みっぷりが、とてもリアルで、
本当に飲んで酔っ払っているのではと思えるほど。
七人目は、ぬうりん坊さんの「粗忽の釘」
そそっかしい亭主に、会場がひたすら笑わされていました。
落語には、慌てん坊で、おっちょこちょいな人がよく出てきますが、
何故か憎めません。
八人目は、古今亭菊千代師匠のお楽しみの一席「厩火事」
「仕事と私どっちが大事なの?」というセリフはよく聞きますが、
これも夫婦喧嘩の末、亭主に究極の選択をせまる噺でした。
最後、いい感じに終わるとおもいきや……。
気になるラストは落語でどうぞ。
落語には、江戸の庶民の暮らしや、人と人とつながり、人情があります。
ほっこり笑える落語の魅力には、忙しい中で私たちの忘れがちな、
そういった要素が込められているからなのかな、とも感じました。
次回の一門会も、また日時が決まり次第、掲載させていただきます。
お楽しみに!茶堂の落語の記事も読んでみてくださいね。
・落語「文七元結」にみる江戸っ子の厚い人情〜情けは人の為ならず〜