そう、還る家ともに 10周年の基調講演をして頂いた阪井由佳子さんが代表を務める富山型デイサービスです。

今回その にぎやか が20周年を迎えるにあたり3月19日に記念セミナーが開催され、幸運にもそちらに参加させて頂くことが出来ました。

にぎやか は20年前に介護保険制度が施行する前からスタートしていて僕たちが目指す小規模デイサービスの道しるべ的な存在です。

還る家ともに 10周年に来賓としてお越しいただいた ひぐらしのいえ の安西さん、井戸端げんき の伊藤さん もそれぞれ起業前に にぎやか に見学に行き「阪井さんに出来るなら私にも」(笑)って事で開所されたのだとか。(阪井さんのブログより) そう、 還る家ともに も同様に住職家族で見学に行っており、「次から次に車から降りてきたー!」と、その時をしっかり覚えて下さっていました。

僕は特別養護老人ホームでのルーチンワークに陥っていった時に、三好春樹さんに介護の深みを教わり、その中で個別ケアの具体例として にぎやか や 井戸端げんき を教えてもらいました。(その存在に背中を押され、僕にも出来る事があるんじゃないか、と自問していた時期に坊守さんに出会ったわけでもありました) 還る家ともに 入職後、外部研修としてすぐに行かせてもらったのが 井戸端げんき でした。書籍や代表のブログなどから勝手に妄想を膨らませていた僕の頭の中での 井戸端げんき は「介護の桃源郷」でした。しかし、実際に行ってみると人間味に溢れた人たちが、そこをそれぞれの居場所としていて、(デイ)サービスという感じが全然しない、色々な意味で期待を裏切られた場所でした。(そんな井戸端げんきが大好きなわけでありますが)

そして今回の にぎやか。以前働いていたスタッフが富山研修から帰ってきた時、にぎやかの感想を聞いたら「日本が変わるきっかけとなる。革命かも。」と言っていました。 ドキドキの初訪問です。
比較した上での感想となりますが、入職後すぐに行かせてもらった 井戸端げんき は伊藤さんの匂いを感じる事はなかったのですが、にぎやか は阪井さんの匂いがプンプン! (時にあるであろう)不調和を内包してしまうようなにぎやかで穏やかな空気が流れていました。
ちなみに今回の記念セミナーのタイトルは「富山の女が始めた現代の世直し~米騒動から富山型ケアへ~」
実際に阪井さんたちの活動が評価されて、平成30年介護保険制度改定では共生型サービスの創設が予定されています。
デイサービスを利用され往生された●田さんがよく「男女同権男女平等じゃないんだ。異質同権異質平等なんだ」と仰っていたことを思い出しながら、確かにこれは静かなる革命かも!と感じた次第でありました。

と言っても今回 にぎやか の滞在時間はバスツアーということもあり30分ほど。一泊して翌日じっくり見学したい思いにもかられましたが、システムを学んでも、利用者やスタッフも異なるわけで、シフト的にも調整が難しく帰路につきました。

でも、主役は利用者という事を間違えなければ、 にぎやか を想像しながら仕事を創造していけば、 僕たちも道を違える事はないだろう、そう強く感じた研修となりました。

また、管理者としても職員の教育や指導で思い悩む時期でもあったので、 しっかりと立ち位置を確認する事が出来ました。

ありがとうございました。